エルミナージュ2

エルミナージュII ~双生の女神と運命の大地~ - PSP

エルミナージュII ~双生の女神と運命の大地~ - PSP


※フェイスロード画像作成のHowTo作りました。
 クオリティとかあんま気にしない初心者向け。
http://d.hatena.ne.jp/Tamemaru/20091105/1257416335


Wizardry系のダンジョン探索RPG
最近でWiz系のゲームといえばやっぱり世界樹なんだけど、
あれは俺もプレイしてたけど、どうも今一つ楽しめなかった。
ダンジョンRPGが楽しめない歳になってしまったのかなー、と落ち込んでた時に
出合ったのがこのゲーム。
まあ正直、フェイスロードだけが目当てで買ったようなものだったんだけど。


それがいざプレイしてみると、面白い面白い。
何が面白いって、Wizardryとして面白い。
そう、世界樹に足りなかったものがここにあった。
そして俺はやはり根っからのWizっ子だった。


ゲームシステムはWizardryそのもの。
で、難易度はかなりユルめ。
敵モンスターがお金をザラザラ落とすし。
傷薬が10円で買えて、傷薬やディオスで平均20とか回復するし。
それ以前にちゃんと店売りの装備を買って着込めば、そもそも敵の攻撃が当たらない。
そんなこんなで、練習用ダンジョンで遭難するようなプレイヤーはほとんどいないと思う。
そんなにユルくてWizと言えるのか?という疑問が浮かぶだろう。
しかし断言しよう。これはWizだ。


正直、練習用ダンジョンの入り口付近を回ったあたりでは、俺もヌルいと思っていた。
だが何気なく踏み込んだひとマスのワープゾーンで、全く検討もつかない場所に飛ばされた時。
入り口までの道が一切わからない場所に、何の覚悟もない状態で放り出された時。
練習用ダンジョンだからと、回収用サブパーティなぞ全く用意していない状態で。
状況を理解すると同時に、背筋にさあっと冷たいものが走るこの感覚。
たった一歩を進むだけで、取り返しのつかないことになるこの残酷さ。
ああ、これがWizだ。これこそがWizardryだ。
…と、頭を抱えたわけですよ。私は。


そう。
こういう「期せずして極限状態に放り込まれる」のがWizらしさだと俺は思う。
普通のゲームではなんて事のない落とし穴でも、Wizardryでは致命的だ。
無事に入り口までたどり着けなければ、文字通り「行き倒れ」になってしまうのだから。
初めて入ったダンジョンで、
「進めば戻れず、落ちたら登れず 泣けど喚けど、堂々巡り」
なんて看板が立っていた時の恐ろしさは、Wizプレイヤーならわかるだろ!?
てゆーかホントうまいなこの看板。デザイナーには拍手を送りたい。


もちろん、頭を抱えたくない人にもやさしい?任意セーブシステムが取られている。
ワープゾーンに入ったときに、なんてこったいと頭を抱えるか、
はいはいご苦労さん、とリセットするかはプレイヤーに委ねられているわけだ。
単にPSPのシステム的にオートセーブが無理なのかもしれないけど。
頭を抱えたい人は、「本当にどうしようも無くなった時以外はリセットしない」という掟を定めるべし。
救済策として高額での遺体回収サービスもあるので、サブパーティさえ育てておけば
パーティ壊滅・遭難で完璧に積むようなことはないと思うしね。
まあ基本それも封印するけどな、俺は!!


では、「本当にどうしようもなくなった時」とはどういう時か?
そりゃあ、練習ダンジョンの入り口にイベント戦闘が出現して、
調子に乗った初期パーティが全滅して。
サブパーティとか育ててないから、新しく作ったパーティで回収しようにも、
全滅地点に重ならないと回収できないから、戦闘に挑むもやはり全滅して。
レベルを上げようにも入り口に陣取られてるのでもうどうしようもない…って時とか。
(……あれは本当にどうかと思う。)


あとは、初めて探索する階で、何気なく開けた扉が一方通行。
青くなって付近を探索するも、唯一の扉の先はダークゾーン。
暗闇を手探りで進むも、敵と遭遇。ラハリトを食らい、僧侶、レンジャー、メイジが死亡。
真っ青になりながら、傷薬でしのぎつつも再び手探りで扉を探す。
そうして発見したのは、扉ではなく……イベントモンスター。
もはや死の覚悟をして戦うも、これがザコ敵をどんどん呼んで自分が後衛に下がるタイプのボス。
拳闘士の複数攻撃で前衛のザコは1ターンで蹴散らせるが、後ろから援軍が際限なく沸いて出る。
ザコ敵の攻撃も2とか1とかで痛くないし、そもそも当たらない。
延々と倒してたらいつか前に出てくるかなー、と思ったが、
2〜30ターン過ぎてもその気配はなし。こりゃあ完全に無間地獄……って時とか。
このゲーム、こういうことが結構ありそうな予感するので、
やっぱり任意セーブじゃなきゃ駄目なのかもしれない。




あとは、そうそう。フェイスロードシステム。
このゲームは48x48のBMP画像を取り込み、フェイスデータとして使用できるので、
自分の好きな画像、好きなキャラで冒険が楽しめるのが一つの売りになっている。
ついでにセレクトボタンでスクリーンショットの撮影も可能。
いままでにWiz系ゲームは数あれど、ずっとありそうでなかった機能だよなー。これは。
SFC版のWiz6はあったけど、あれはドット打ちの敷居が高すぎたし。


で、この機能。
もちろんアニメやゲームの画像を加工してもいいんだけど、
それよりも3Dカスタム少女との相性がハンパじゃない。

なんせ元が3Dモデルなので、装飾やポーズを変えて撮影するだけで
簡単に5パターンくらいのフェイスデータを作成できる。
つまり、職業や性格の変化に合わせたフェイスデータを用意できるわけだ。
いやー、これも結構前からの悲願だったと思うのよ。
全種族全職業のポートレイトを揃えようとして玉砕した、
ととモノ2なんて悲劇もあったわけだし。



アニメ系の絵柄が苦手な人は、Oblivionとかでも似たようなことができると思う。
ただ、背景をくり抜くのがちょっと大変だと思うけど。



追記
ユルいのは練習ダンジョンだけだった。
いざ本番と他のダンジョンに挑むとキツいキツい。
メインパーティがビショップとアルケミスト、シーフというお荷物を抱えているせいで
戦士・拳闘士・僧侶・レンジャー・メイジ・サモナーという
威力メインのサブパーティの方がずっと役に立つというジレンマ。
まあレンジャーが罠を解除しそこなって壊滅しそうになったり、
戦利品の鑑定ができなくて荷物抱えてヒイコラいったりしてるけどさ。
うーんむ。