俺的ゲーム史1 M&M6

前に発掘した時に、他にもいろいろとゲームのSSが出てきたので
過去にやってたゲームでも振り返ってみようという企画。
まずは俺のベスト・オブ・RPG、Might and Magic 6。
個人的にはOblivionよりも上だと思ってる作品。




まずはゲーム開始と共に
何の説明もなくフィールドに放り出されて、
最初から世界の果てまで歩いていける。
もちろん自分の身の丈に合わない場所では瞬殺だけど。


Oblivionも最初からどこへでも行けるけど、
どこに行ってもさして代わりばえしなかったのがネックだった。
その点、M&M6はちゃんと各地域ごとに特色があり、
それぞれのダンジョンごとにテーマも設定されている。
特にストーリーに絡まないダンジョンにも魔人が封印されて困ってたり、
(別に助けても助けなくてもストーリーに影響はない)
地域によって特色のある?敵が出てきてくれる。


…と、まあこのへんは海外RPGでは珍しいことでもない。



M&M6はゲームバランスがしっかりしてるのがポイント。
…ああ、いや。不親切だよ?それなりに。
ゲームバランスがいいといっても、国産RPG
ツアーパックのような手取り足取りの親切さとは別。


たとえば、序盤のクエストで潜る洞窟の地下にはスライムが生息してて。
国産RPGとは違い、物理攻撃は効かず、
魔法かマジックウェポンでしかダメージを与えられない。
マジックアイテムなんて持ってないし、魔法は数発撃っただけでMP切れるし。
結果、手も足も出ずに泣きながら逃げ帰ることになるわけだ。
このゲーム、こんな感じで初めて潜ったダンジョンで惨敗して逃げ帰ることがよくある。


で、付近の地域をさ迷いながら自分の実力で行けるダンジョンを3つ4つ制覇してきてさ、
挫折したダンジョンに再び挑み、それまで逃げ回ってた敵を倒せた時の感動といったら!
そう、Might&Magic6を語る上で欠かせない要素の一つに、この「成長の実感」がある。
今までヒィヒィ言いながら逃げ回ってた敵を打ち倒すことが出来るという快感。
「行ける場所」や「行くべき場所」が指定されている一本道のRPGではありえない、
「挫折の経験」があるからこその成長の実感。
この成長の実感というのはコンピュータRPGの根源的な面白さの一つだと思うのよ。




これはM&M6を象徴する有名な罠にかかったところ。
邪教の神殿のホールの奥に置かれてる、クエストアイテムの銅鑼を取ると
ジャーン!という音と共に100匹近いスケルトンが出現する。人呼んで「ラジオ体操」。
右上のレーダーの赤い点全部スケルトンだよ?ありえねー。


│ ̄ ̄ ̄コ
│宝     プレイヤー
│___コ
他にもこういう状態でプレイヤーが宝を取ろうとして前に進むと、
「コ」の部分にいる大量のネズミがプレイヤーに襲いかかる、とか。
こういう「ちゃんと罠として機能している」罠があるのが嬉しい。
既存のRPGの罠は陳腐というか、せいぜいがダメージ床くらいというゲームも多い中で、
プレイヤーに「やられた!」と思わせる罠を用意してくれるゲームは希少だよ。


そして辛く苦しい戦いの末に待っていたものは……
これほど視覚的に解りやすいご褒美もないだろう。
そう、M&M6はアメもムチもとにかく豪快なのだ。


豪快といえば、魔法も豪快。
M&Mシリーズには「フライ」という魔法がある。
その名の通り、空を飛ぶ魔法。
目の前に山があろうと強いモンスターがいようと
空を飛んじまえば関係ねぇや!という豪快な魔法だ。
魔法使い系の敵がいると対空砲火されるけどね。
最終的にはドラゴン相手に空中戦か?



さて、このゲームを手に入れるには…無理
前はAmazonマーケットプレイスに1万8000円とかボッタ価格で並んでたんだけどね。
今はそれすらも見かけない。……売れたのか。あの値段で。
どうしても欲しいって人はヤフオクで辛抱強く待つか、英語版を輸入するか。
でもメッセージ英語だと大変そうだなぁ。
M&M6はメッセージ読まずにズバズバ進められるRPGじゃあ……
…いや進められるような気もするけど、途中で謎解きわからなくなって詰まりそう。


てゆーかWin95時代のゲームなので、最新のPCで動くかどうかもわかりません。
前のXP+6600GTでは動いてたけど、9600GTだと動くかな。起動するのが怖い。