中古の液タブについて。

いまの私はDTF-510という液晶タブレットを使っています。
http://solution.wacom.jp/products/old/edio.html
なんとも身の程知らずなオーバーテクノロジーですが、今日はその液タブのお話。


この液タブは、ヤフオクで8500円くらいで落札したものです。
満足した点とか不満点とか使い勝手とか色々ありますが
今回はその辺ばっさり置いといて、液晶タブレットを中古で買うという点について。


はい。
一言で言えばお勧めしません
なぜかというと言わずもがな、出所がわからないからです。
ヤフオクに大量出品されてるこれらの中古液タブは、
病院や学校のリース品の払い下げが多いといわれていますが、
当然その他から来たものも多く混じっています。


液タブといえば定価で10万前後。安い買い物ではありません。
そういうものを中古で出すということは、最新型への買い替えでなければ、
やはりどこか調子が悪くなっている場合が多いです。
ヤフオクでは「ランプ点等、ペンの反応を確認」とよく記されていますが、
それはとても動作確認と呼べるものではありません。
(おそらくペンの反応は本体のステータスランプの点等で確認する程度です)


実際、私が買ったペンタブも1ヶ月ほどでペンの反応が鈍くなり、
線が途切れてまともにお絵かきできないような状態になりました。
この状態でもペンの反応を示す本体側のステータスランプは点等しているので、
おそらく「動作確認済み」として出品されるのでしょう。
幸い、不良の原因がペン側にあったのでペンの買い足しで済みましたが、
これが液晶のパネル側の故障だったらと思うと……、ぞっとします。



このように、中古で液タブを買うのは
「リース品を引けば当たり、その他を引けば外れ」という
ある意味のギャンブルになります。
チャレンジするなら、選択肢は1万円を出して賭けをするか、
10万出して良い商品を新品で手に入れるかの、どちらか2択ですね。
中途半端に5万円とか出して最近のモデルの中古を買うのが一番危ない。





液タブ自体は、これもう本当に素晴らしいものですよ。
世界が変わります。スケッチブックのようにすらすらと線が引ける。
デジタルでお絵かきするのが楽しくてしょうがなくなります。いや本当に。
板タブを使うことで生まれていた幾多のストレスから、ぱあっと解放される感じ。
一切の障害なく純粋にお絵かき"のみ"を楽しめる、液タブはそんなデバイスです。


「まだまだ絵が下手だしまずは板タブから……」とか言う初心者の肩を叩いて、
この液タブは君にこそ必要なものだ!と歯をキラリ☆と輝かせてお勧めしたい気分です。
板タブという高いハードルに阻まれずにデジタルの利点を最大限に享受することができますから。
まあ、デジタルだと色々とインチキができるわけですよ。ごまかしもききますし。
そうなると、「自分の描いた絵の下手さに打ちのめされて絵の練習が嫌になる」という
初心者にありがちな負のサイクルから抜け出せるスピードが早くなるわけですよ!
まぁ……少しだけね。少しだけ。


その少しだけに10万とかかけるのは馬鹿げてるので、
板タブ購入費用の1万をベットして勝負をかける!と。
ギャンブルが嫌いな人は板タブへ。


※※
液タブは当然ですが、結構デカいです。(古いのは特に)
購入前に必ず寸法の確認をしましょう。


ここで気をつけることとして、「ぴったり」の机を買ってはいけません。
たとえばDTF-510の寸法ぴったりのこのサイドテーブルなんて買った日には!

キーボードもマウスも左手デバイスも置けずに、液タブとPCデスクを往復し
椅子をくるくる回転させながらお絵かきするハメになるのですよ!!!
左手デバイスを置くためにサイドテーブルのサイドテーブルを注文するハメになるですよ!!!!!
笑えねえ!!!!!!!!!!!!


※※※
当然ながら、2画面でストレス無く動かすにはかなりのマシンパワーが必要ということも記しておきます。
私は元々ゲーム用に組んだPCなので極端なカーソル遅延は無かったものの、それでも紙と同じようにはいきませんでした。
メーカー品やノートPCの方は要注意。







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